「60日」「60ヶ月」「60年」と方位の影響期間があるのですが、この「60」について理解できると、色々納得できます。
この「十干十二支」の話は、ちょっとややこしいです。私も腑に落ちるまで時間がかかりました。ページ作るのも、すっごい時間がかかりました。(ー。ー)フゥじっくり読んで下さい。
「日盤」「月盤」「年盤」それぞれの影響期間
方位盤は、毎日変わる「日盤」、毎月変わる「月盤」、毎年変わる「年盤」と同時に3つの方位盤が回っています。
もっと細かく観ると2時間単位で変わる「刻盤」もありますが、それは影響力が弱いので私は用いてません。
- 日盤の影響は、当日から10日間、その後、除々に影響度は弱くなり長くて60日
- 月盤の影響は、最初の10ヶ月に強く作用がでて、その後長くて60ヶ月
- 年盤の影響は、最初の10年に強く作用がでて、その後長くて60年
と言われています。
それぞれの盤における影響は、すべて「60」の数字が出てきます。この「60」ってのはどこからきてるのか?疑問です。(・_・?)
60年=60歳と聞くと?
実は日本人は「60」を区切りにすることは、よく知ってるんですよ。「60年=60歳」は?そう!「還暦」です。還暦のお祝いは、当たり前の習慣となっていますよね。
Wikipedia先生に聞いてみましょう。
還暦(かんれき)とは、干支(十干十二支)が一巡し、起算点となった年の干支に戻ること。通常は人間の年齢について言い、数え年61歳(生まれ年に60を加えた年)を指す。本卦還り(ほんけがえり)ともいう。
日本における還暦の祝いでは、本人に赤色の衣服(頭巾やちゃんちゃんこなど)を贈る。かつては魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため、生まれた時に帰るという意味でこの慣習がある。
還暦 by Wikipedia
「十干十二支」という見慣れない単語が出てきました。この「十干十二支」が「60」の根拠です。
ついでに、「魔除けの意味で産着に赤色が使われていたため・・・」の部分に(゚0゚)ピンッ!ときませんでしたか?「凶方位に行く時は赤いものを身に付けろ!」と美輪さんが言ってるのは、昔から赤色が魔除けで使われていたからとも考えられますね。
十干十二支(じゅっかんじゅうにし)とは?
馴染みの深い干支(えと)は、十干の「干」と十二支の「支」を合わせたもので、「2015年は未年」とか今年の干支と普段言っているのは、十二支の部分だけを言っています。
方位学は陰陽五行説と強く結びついています。「陰陽五行説」ではこの世の森羅万象すべてを 「木」「火」「土」「金」「水」の5つで構成されているとしています。これが「五行」となります。
十干について
この「五行」それぞれ「陰」「陽」の性質を持っていることから、五行✕(陰陽)2種類=10種類(十干)となります。十干とは、10種類の物質世界を意味しています。
それぞれの五行における陰陽に名称がついています。
十干 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
---|---|---|---|---|---|
陽 | 甲(きのえ) | 丙(ひのえ) | 戊(つちのえ) | 庚(かのえ) | 壬(みずのえ) |
陰 | 乙(きのと) | 丁(ひのと) | 己(つちのと) | 辛(かのと) | 癸(みずのと) |
十二支について
十二支は、普段私たちが使ってる毎年の干支(えと)「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」です。十二支は12種類の時間を意味しています。
十二支それぞれに五行(木、火、土、金、水)があり、十二支✕五行=60種類の組み合わせとなります。十干(10)と十二支(12)の最小公倍数は60という計算でも良いです。
十干十二支60の組み合わせ | |||
---|---|---|---|
1 | 甲子(きのえね) | 2 | 乙丑(きのとうし) |
3 | 丙寅(ひのえとら) | 4 | 丁卯(ひのとう) |
5 | 戊辰(つちのえたつ) | 6 | 己巳(つちのとみ) |
7 | 庚午(かのえうま) | 8 | 辛未(かのとひつじ) |
9 | 壬申(みずのえさる) | 10 | 癸酉(みずのととり) |
11 | 甲戌(きのえいぬ) | 12 | 乙亥(きのとい) |
13 | 丙子(ひのえね) | 14 | 丁丑(ひのとうし) |
15 | 戊寅(つちのえとら) | 16 | 己卯(つちのとう) |
17 | 庚辰(かのえたつ) | 18 | 辛巳(かのとみ) |
19 | 壬午(みずのえうま) | 20 | 癸未(みずのとひつじ) |
21 | 甲申(きのえさる) | 22 | 乙酉(きのととり) |
23 | 丙戌(ひのえいぬ) | 24 | 丁亥(ひのとい) |
25 | 戊子(つちのえね) | 26 | 己丑(つちのとうし) |
27 | 庚寅(かのえとら) | 28 | 辛卯(かのとう) |
29 | 壬辰(みずのえたつ) | 30 | 癸巳(みずのとみ) |
31 | 甲午(きのえうま) | 32 | 乙未(きのとひつじ) |
33 | 丙申(ひのえさる) | 34 | 丁酉(ひのととり) |
35 | 戊戌(つちのえいぬ) | 36 | 己亥(つちのとい) |
37 | 庚子(かのえね) | 38 | 辛丑(かのとうし) |
39 | 壬寅(みずのえとら) | 40 | 癸卯(みずのとう) |
41 | 甲辰(きのえたつ) | 42 | 乙巳(きのとみ) |
43 | 丙午(ひのえうま) | 44 | 丁未(ひのとひつじ) |
45 | 戊申(つちのえさる) | 46 | 己酉(つちのととり) |
47 | 庚戌(かのえいぬ) | 48 | 辛亥(かのとい) |
49 | 壬子(みずのえね) | 50 | 癸丑(みずのとうし) |
51 | 甲寅(きのえとら) | 52 | 乙卯(きのとう) |
53 | 丙辰(ひのえたつ) | 54 | 丁巳(ひのとみ) |
55 | 戊午(つちのえうま) | 56 | 己未(つちのとひつじ) |
57 | 庚申(かのえさる) | 58 | 辛酉(かのととり) |
58 | 壬戌(みずのえいぬ) | 60 | 癸亥(みずのとい) |
この世は時間と空間で成り立っており、十二支は12種類の時間を意味し、十干は10種類の物質世界を意味し、時間と空間の関係を表したものが60干支です。これが、方位の影響期間「60」の根拠になっています。
この十干十二支60の組み合わせ(干支)が一巡することで、その日、その月、その年に受けた吉凶の影響が一巡すると考えられているのです。
はぁーややこしかったねー。( ̄▽ ̄)
「60」が頻繁に出てくる理由がわかりました?十干十二支を覚える必要は無いですが、なぜ「60」か?ってことがわかるのと、なんとなくでも納得できますよね!