【方位学】とは移動に伴う方位の吉凶です。人が動くことによって吉凶が生じるので、言わば「動の方位学」です。
反対に、「家相・地相」は動かない場所の吉凶を観るので「静の方位学」になります。人の動く方位によって吉凶が生じる方位学と動かない土地や家の吉凶を観る方位学では、使う盤も方法も違います。
動の方位学
一般的に動の方位学では、南が上で北が下。東が左側で西が右側。東西南北が30度、北東・南東・南西・北西が60度となっている方位盤を使います。
↓のような方位盤ですね。
私は、東西南北が苦手なので、北が上(一般的な地図表示に合う)の方位盤にて鑑定していますが、一般的に方位学・気学で方位を観る場合、南が上の方位盤を使います。
北が上の定位盤
南が上なのには理由があります。太陽は、東の地平線から登り、正午に真上に来て、西に沈んでいきます。この太陽の動きが、そのまま方位盤に反映されています。上部180度が日中で、下部180度が夜ってことですね。>よく出来てる!先人の知恵に感嘆。 (・0・。)ほぉ~。
静の方位学
静の方位学では、北が上で東西南北および北東・南東・南西・北西の8つの方位が45度の正八角形となっている家相盤を使います。
↓のような感じですね。
「家相」の方位は家の中心点から観ます。家が正方形なら中心点を出すのも簡単でしょうが、だいたい凸凹してますよね。家相を観る場合、まず正確な中心点(重心)を測るとこから初めなくてはなりません。また、「家相」は「磁北説」で観るそうです。
家のチラシなどに掲載されている間取り図面の北の方位は、真北で表示されています。ということは、実際の家相を観る場合は、間取り図面を西に約6度ずらして観る必要があります。>あぁ~めんどくさい(-_-)
方位学は奥が深い・・・。
とまぁこんな感じで、旅行や引っ越しなど人が動く方位の吉凶と観る鑑定と、家の間取りや土地の吉凶を観る鑑定では、全く違うと言っていいほどの違いがあります。
と言っても、私自身は家相・地相のことがわかってないので、見方にも鑑定方法にも流派によって違いがあるのかもしれません。
動の方位学も静の方位学も、歴史を辿れば同じとこからの流れのようですが、私の中では「動の方位学」は陰陽道色が強く、家相や地相は、風水色が強いように思います。
風水といっても、日本で言われている「西に黄色」とかのインテリア風水ではなくて、環境・地理にのっとった本来の意味での風水です。
「方位学」と一言で言っても、奥が深いですよね。なんせ数千年の歴史がありますから、ちょっとやそっとで理解できる代物じゃないですね。
参考本
※掲載した「方位盤」「家相盤」は、↓の本の付録を使わせて頂いています。
この本には、「動の方位学」「静の方位学」についてまんべんなく書かれています。かといって、これを読んだからと言って、方位鑑定や家相鑑定が出来るようになるかは微妙です。